az氏百科事典

「コンピュータ周り」から「今日の駄文」までを手狭くカバーする極小ブログ群

夜空に向かってキスをしよう

 長らく更新していなかったブログを久々に更新することとする。正直winの回復なんたらを投稿できたらよかっただけなので、正直もう使う必要などどこにもないのだが。楽しみにされてる方もどうやらいらっしゃったらしく、遅くなって申し訳ない、と一言申し上げたい。ここをお借りして。

 文化の日日本国憲法公布を記念して、国民の祝日となった日であり、筆者の誕生日でもある。そう、私はこの日19歳の誕生日を迎えるのだ。十代最後の年を迎えてしまった。

 今回は勢いで書く18歳時代振り返りの話。

 
・大学に入るまで

 昨年の今頃は受験期にも関わらず、大した勉強はしていなかった気がする。志望学部を情報系に決めたのもこれよりすこし前くらいで、それまでは化学系を目指していた。部活でPCを使っていたとき「ああ、昔からPCに触れるのが好きだったな」と唐突に実感したのがきっかけだったか。
 多少勉学にエンジンがかかりはじめたのはセンター1ヶ月前ごろ。遅い。
 受験校は国公立1校、私立2校で全て一般受験だった。私大は両方パスしたものの、片方は1日程落ち、もう片方…現在通っている学校は第3志望学科に回されての合格だった。今通っている学校は(国公立を担任には第一志望とは言っていたものの)一番行きたかった学校だったため、国公立受験を捨てて1週間前から引っ越しの準備をしていたのはいい思い出だ。

 あとは毎月必ず部室に顔を出していた。憂さ晴らしというか、現実逃避というか。後輩には「先輩毎月来ますよね」とか言われたっけ、年下に煽られるなんて威厳がない人間だ、と今では思う。

 合格してからは色々な方からお祝いをもらった。担任に合格報告する前に、情報科の教師に「ネットワークってなにするんですか」と職員室に駆け込んだ記憶がある。のちに高校の担任に報告した際、受かると思ってなかったみたいな顔をされた。家にも慌てて電話した。父は温かく応援してくれた、母もある程度は応援してくれていたが、入学金や学費の数字の羅列を見て冷たい態度をとってきた。まあどうでもいいが。

 卒業式は泣くことがなかった。
 慕った先輩、愛おしい後輩、よく理不尽を押し付けてきた優しい顧問に何かと繋がりのあったOBOG…そして煽り合いばかりしてきた同期に囲まれてバカ騒ぎした。1人ずつ別れの言葉を言う場面でも煽りまくった。筆者はたしか、「辛いことがあれば逃げていい、無理はしなくていい。頑張りが必ず報われるとは限らないから、せめて毎瞬を幸せと感じてくれ」と言った気がする。あの言葉を後輩はどれだけ覚えているのだろうか。忘れていてくれていい、なんて嘘をついてみるが。

 春休みは初めて単身大阪へ行った。それまでは神戸おろか明石も家族と一緒か、部活動でなければ行かなかったため、生まれ変われた気分だった。通天閣を見たり近くの喫茶店に行ったりなどした、小雨が降っていたのが夕方には晴れてきたのが印象的だった。


・大学に入ってから

 前期はなんかいろいろやった。後期になっても続けているものが多い、ただ続けていくたびに自信のような何かがこそげ落とされていくので、演習系の講義で課題をはやく終わらせてなんとか自尊心を保っていた。いる、今も。
 あとは体を壊しまくり、週1で通院していたときもあった。そのために金曜が3週連続全休になったときは焦った。心も相当に限界だったと思う。ここに詳しい。
 後期はいろいろとうまく手を抜けるようになってきたので体調やメンタルが安定している。

 あと耳も悪くしたか。多くの薬を飲んだが、一向によくならず。悪くもなっていないからいいが。しかしそれに反して、もともとあった病気が格段に快方に向かった。来年3月の通院で完治が見えている、このままうまくいってほしい。

 うん。

 大学内外に関わらず沢山のいい人に出会えた。中には自分に対して居場所をくれる言葉をかけてくれる人もいた。自分の心の弱さを支えてくれる人、自分の存在を肯定してくれる人が沢山、たくさん。

 自分を縛る鎖が砕かれ、はじめて覚えるやさしさとぬくもりがあった。

 そんな18歳だった。


・いまならなんだって

 これ以上の幸せな年はもう来ないかもしれない、という気持ちにもなる。来なくてもまあ仕方がないだろう。書けなかったり書くのが間に合わなかったりした出来事もあったが、それもすべていい出来事だった。

 この瞬間ならなんだってできそうだ。
 大切な人たちに囲まれている。こんな自分でもなんとか生きていける。
 私はきっと、この先も。

 大好きな歌を歌おう。
 気の置けないみんなに好きだと言おう。
 夜空に向かってキスをしよう。


 今は生きてるから。


 そして歳を重ねる。
 優しく目を閉じて、朝に向かって意識を溶かす。


 また来世。